本日ネット上にてこんなニュースが話題となりました。

女子フィギュアスケート キム・ヨナの異常な高得点についての謎を解説した漫画がネットで話題に  


ガジェット通信にマジつっこみっすか?という声が聞こえてきそうですが、アクセス稼ぎにこういう炎上ネタには喰いつかずにはおられません。目指せ!アフィリエイター&インフルエンサー!

ってことでこの話題の漫画について検証してみたいと思います。話題の漫画のサイトはこちら。なんとこのブログ主さんは非常に心の広い方らしく、「拙作で良ろしければ、転載、引用についてこちらの許可は不要です。」とわざわざ書かれていらっしゃいます。

そのご好意に甘えて漫画の画像をそのまま引用させていただこうかと思ったのですが、心苦しいので頑張ってキャラクターを作ってテキストで表現いたしました。

拙作ですが皆様の思考のお手伝いをさせていただければ幸いです。


さて。ではスタートです。まずはこちら。(ある方のご意見を参考にして作成しました。ご本人の許可があればお名前を明かして謝意を申し上げたいと思います。)

考察の元になった漫画はこちらです。

くまさて次は「表現力」に注目してみようか


うさぎハーイ  


くま 演技構成点(PCS)の評価に表現力や芸術性って項目は実は無いんだよ


うさぎえ!?


くまこれが採点項目 ね?ないだろ?
ぶた
ちょっと待ちたまへ。まずはPCSの各項目をご紹介しよう。PCSには5つ項目がある。それは
  • スケート技術 Skating Skills
  • 要素のつなぎ Transitions
  • 演技力/実行・遂行力 Performance/Execution
  • 振付け・構成 Choreography Composition
  • 曲の解釈 Interpretation

確かに 「表現力」「芸術性」という項目はない。だけれども赤字で示した項目に所謂表現力や芸術性というものが色濃く反映されているのだよ。


うさぎうーん本当だね…
でもフィギュアってジャンプとかだけじゃなくて芸術性も採点されるって聞いてたけど…?


くま昔は本当に「芸術性」って採点があったからね
ぶた
くまちゃんそこも違うな。昔、つまり旧採点時代のこと、そもそもセカンドマークを「芸術点」とのみ訳したのがそもそもの誤りなんだよ。それは「Presentation」(注「Artistic Impression」の時期もあった)と呼ばれたが、採点の内容を見てみると
  • プログラム全体の調和ある構成及び選んだ音楽との適合
  • スピードの変化
  • 氷面の利用
  • 音楽にあった楽な動作と確実性
  • 身のこなし
  •  独創性
  • 音楽の曲想の表現
 
となっている。採点の基準になっているのは「表現力」や「芸術性」だけではないんだ。あれ?どこかでみたことあるよね?そう。PCSだ。PCSはこの旧採点時代の考え方を引き継いだものなんだよ。

だからくまちゃんの【新採点に「表現力」や「芸術性」を採点する項目がなく、旧採点に「芸術性」という採点があった】というのはちょっと乱暴な括りだね。

そもそも芸術や表現は点数化できるのか?という疑問もあるし、その芸術性や表現力を支えるのにも「技術」がいるのだよ。それが複雑に絡み合っているからこそフィギュアスケートは面白いのではないのかね?

うさぎその採点基準は?


くまジャッジの主観


うさぎ!?

ぶた
うさちゃん、キミも役者だなぁ。そんなに驚くことはないじゃないか。

採点競技がジャッジの主観による採点なのは当然だよ。時間や飛距離といった客観的な基準がないからね。

それだからこそ複数のジャッジと採点方法(上下カットなど)で極力主観による誤差をなくすようなシステムになっているのだよ。

但し 勿論改善の余地はある。バンクーバー五輪後ジャンプの回転不足の基準が緩和されたよね。それによって高難度ジャンプに挑戦するメリットが大きくなり、現在のクワド時代に至る、という訳さ。

おそらくソチ後も幾つかの改正があるだろうね。それをゆっくり見守ろうじゃないか。




…今はこれが精一杯wwwww
コメント欄に各方面からのツッコミ宜しくお願いします。匿名でおkです。

そしてこれ需要あります?有るようだったら続けますが?